はじめに
令和6年能登半島地震アーカイブ
震災の記憶・復興の記録 知事からのメッセージ

昨年の元日に発生した令和6年能登半島地震から1年が経過しました。お亡くなりになられた方々に対しご冥福をお祈りいたしますとともに、今なお、仮設住宅等で不便な生活を余儀なくされている方々をはじめ、被害に遭われた皆様方に心からお見舞いを申し上げます。
今回の地震は、過疎化・高齢化が進んでいる半島地域において、家屋倒壊、津波、火災、地盤隆起、液状化などの複数の被害が同時に生じた県政史上未曾有の大災害であり、死者は災害関連死を含め498名、住家被害は全壊6千棟以上を含む約11万棟、避難者は最大で約3万4千人に上りました。さらに、地震発生から8カ月余りしか経たない中で、令和6年奥能登豪雨により再び大規模な被害が発生し、極めて異例の複合災害に見舞われました。
能登半島地震の発災以降、国内外から多くの善意や温かいご支援を賜り、改めて深く感謝申し上げます。県では引き続き、「能登の創造的復興なくして石川の発展はなし得ない」との思いのもと、復旧・復興に全力で取り組んでまいります。
発災直後の人命救助から応急対応、そして復旧・復興へと取り組みを進める中で、私たちはさまざまな経験を重ねてまいりました。大きな地震や豪雨がいつどこで起きてもおかしくない中、今回の被害状況や対応の過程で得た教訓・ノウハウ等を、後世にしっかりと継承するとともに、今後の災害対策や防災学習、学術研究などに生かせるよう国内外にも広く共有することが、本県の使命だと考えています。
そこで、県内市町をはじめ、復旧・復興に携わった国や全国の自治体、関係機関等から震災関連資料を収集し、「令和6年能登半島地震アーカイブ 地震の記憶・復興の記録」として公開することとしました。
さまざまな場面でこのアーカイブをご活用いただくとともに、引き続き、本県の復旧・復興への皆様方の一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
石川県知事馳 浩

